for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

五輪=女子マラソンはトメスクが独走優勝、日本勢は大きく遅れる

 [北京 17日 ロイター]  北京五輪女子マラソンが17日、北京市内で行われ、ルーマニアのコンスタンチナ・トメスクが2時間26分44秒で優勝した。スローペースでレースが進むなか早い段階で仕掛け逃げ切った。

 8月17日、北京五輪女子マラソンはルーマニアのコンスタンチナ・トメスクが2時間26分44秒で優勝(2008年 ロイター/Hans Deryk)

 2位はケニアのキャサリン・ヌデレバ、3位は中国の周春秀。日本勢は大きく遅れ、中村友梨香は13位、土佐礼子は途中棄権となった。

 <スローペース、トメスクが抜け出し独走>

 レースは五輪マラソンの展開でよくみられるタイムではなく勝負重視のスローペースで進んだ。北京市街につくられたマラソンコースに高低差は少ないが、道幅が狭まったり広がったりという変化が激しく、選手はペースをつかみにくいといわれる。現地時間午前8時時点の気温は22.6度、湿度は72.7%、風は微風と、当初心配されていた天候の問題はなかったが、各選手とも様子をうかがいトップは大きな集団となり進んでいった。

 20キロ過ぎ、土佐が徐々に遅れ始める。レース中はいつも苦しそうな表情の土佐だが、足が前に出ず明らかに様子がおかしい。土佐は徐々に引き離され、25キロ過ぎで途中棄権となった。

 折り返し地点を過ぎてトメスクが抜け出し、そのまま独走状態になる。「レース前半が終わり、行けると思った」(トメスク)。トメスクの個人ベストは2時間21分30秒。アテネ五輪では20位(2時間37分31秒)、05年ヘルシンキ世界陸上では3位(2時間23分19秒)に入ったが、今回の下馬評では有力視はされていないためか、ついていこうという選手はいない。

 30キロ過ぎ、世界記録保持者のポーラ・ラドクリフ(英国)は徐々に遅れ始め、途中立ち止まる場面もあった(結果は23位)。ふくらはぎを痛めたという。「とても痛かった。途中、ストレッチをするために止まったがレースに復帰した。(痛かったが)刺すような痛みではなかった。もしそうなら(レースを)やめていただろう」

 中村も集団から遅れ始める。「(30キロ付近の)勝負どころの手前で、自分の力不足で(集団から)離れてしまい勝負にからめなかった。世界の舞台だという気持ちはなかったが、(気持ちで)負けていたかもしれない」と試合後、振り返った。

 トメスクはレース終盤になってもペースが落ちず、2位集団にいるヌデレバや周春秀も追いつけないまま、独走でゴールした。「これまで何度か、(レースの終盤で)タイムを落としたが、今回はラスト2キロ、(リードを)守った。レース後半は最高にがんばった」

 好条件のなか優勝タイムは2時間26分44秒と平凡。誰もが慎重になる大舞台で、早い段階から勝負に出た勇気による勝利だった。

 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up