[東京 1日 ロイター] - <14:00> 日経平均は小幅安水準で小動き、米雇用統計の「調整リスク」への 警戒も 日経平均は小幅安の水準での小動きとなっている。きょうは米国で3月雇用統計の発 表を控えており「様子見が強まってきている」(国内証券)との声が聞かれる。 市場では米連邦準備理事会(FRB)のタカ派姿勢の織り込みは進んでおり「市場予 想に対して、よほど強いか弱いかの両極端でなければ、相場への影響は限られそうだ」( 別の国内証券)との見方が、これまでのところ優勢となっている。 もっとも、日米とも株価はウクライナ情勢を警戒して急落となった局面から戻した後 の高値圏にあり「雇用統計が調整のきっかけになるリスクには注意が必要」(国内運用会 社)との声もある。 ロイターのまとめた市場予想では、非農業部門雇用者数が前月比49万人増、平均賃 金が前月比0.4%プラスなどとなっている。 <12:52> 日経平均は下げ縮小、市場の視線は来期の企業業績に 日経平均は後場に入って、前引け時点に比べ下げ幅を縮小している。ただ、市場では 「ウクライナ問題で下げた分をすでに全て戻しており、さらに上がる材料はない」(ミョ ウジョウ・アセット・マネジメント菊池真代表取締役)との声も聞かれる。 4月後半から日米で決算シーズンが始まるのを前に、市場の視線は来期の企業業績に 向かっている。資源高によるコスト増が警戒されており「来期は増益というより、減益の 程度を見極めることになるのではないか」(菊池氏)との見方が出ていた。4月前半は決 算待ちの相場になるとみられている。 きょう日銀が発表した3月短観では、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラ ス14と、7期ぶりに悪化した。原材料高や部材の調達難が景況感の悪化につながった。 足元ではWTI原油先物が1バレルあたり100ドルを挟んだ動きとなっており、上昇が 一服していることも相場の支えになっているようだ。 <11:40> 前場の日経平均は続落、米株安など嫌気 様子見ムード強い 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比203円16銭安の2万7618円2 7銭と、3日続落した。前日の米国株式市場が軟化した流れを引き継いだ。日経平均は安 く始まった後も下げ幅を拡大し、一時400円超安となった。その後は日本時間の今夜に 発表を控える米雇用統計を見極めたいとのムードが広がり、マイナス圏での小動きが続い た。 3月31日の米国株式市場は下落。ウクライナでの紛争継続や米連邦準備理事会(F RB)によるインフレ対応などが懸念された。ウクライナとロシアの停戦交渉を巡る楽観 的な期待が後退したことで市場のセンチメントが悪化している。 日経平均は寄り付きで下落した後、一時421円95銭安の2万7399円48銭で 安値をつけた。米株安を嫌気したほか、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や日本国内 での新型コロナウイルスの感染再拡大も重しとなった。 市場では「株価は3月下旬から急騰したため、その反動が出ている。国内では手掛か り材料難だが、外部環境はネガティブ材料が多く、買いづらい」(国内証券)との声が聞 かれた。 TOPIXも3日続落し0.29%安の1940.83ポイントで午前の取引を終了 。東証1部の売買代金は1兆4242億6500万円。東証33業種では、海運業、石油 ・石炭製品、パルプ・紙、鉄鋼などの21業種が値下がり。その他製品、その他金融業、 銀行業などの12業種は買われた。 個別では、東芝が大幅反発し、東証1部の値上がり率第6位となった。投資 ファンドのベインキャピタルが同社の買収を検討していることがわかったと報じられ、手 がかりとなった。 そのほか、東京エレクトロン、ファーストリテイリング、アドバン テスト、塩野義製薬、NTTデータなどが軒並み下落。コナミ ホールディングスは5.8%高で年初来高値を更新。任天堂もしっかり だった。 東証1部の騰落数は、値上がりが828銘柄(38%)、値下がりが1243銘柄( 57%)、変わらずが100銘柄(4%)だった。 <10:40> 日経平均は軟調継続、日銀短観「やや重し」 為替見通しは支え 日経平均は軟調な推移を継続している。一時400円超安に下押しした水準からは持 ち直す動きとなっている。 日銀が3月短観を発表し、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス14と、 7期ぶりに悪化した。市場では「市場予想は上回ったが、やや相場の重しになっているよ うだ」(国内証券)との声が聞かれる。 原材料高や部材の調達難が景況感の悪化につながった。ロイターがまとめた予測中央 値(プラス12)は上回った。 一方、大企業・製造業の2022年度の想定為替レートでドル/円は111.01円 となった。足元でドル/円は122円付近と円安方向に振れており「自動車や機械など輸 出関連株の下支えになりそうだ」(国内運用会社)との声が聞かれる。 <10:05> 日経平均は軟調、売り一巡後に戻り歩調 雇用統計待ちで様子見 日経平均は軟調な展開。朝方は前日の米国株式市場が下落したことを受け、幅広く下 げたものの、売りが一巡した後は戻り歩調となっている。配当金の再投資期待や、新年度 の運用資金流入が見込めることを踏まえれば、大きく崩れることはないという。 市場では「発表を控える米雇用統計を見極めたいとの見方があり、週末も手伝って様 子見気分が強くなりそうだ」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との 声も聞かれた。 <09:05> 日経平均は続落スタート、米株軟化の流れを受け売り優勢に 寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比197円32銭安の2万7624 円11銭と、続落してスタート。前日の米国株式市場が軟化した流れを受け、売り優勢と なっている。名実ともに新年度相場になったが、まとまった新規の運用資金が入っている 気配は感じられない。 寄り付き前に日銀が発表した3月の日銀短観は、大企業製造業の業況DIが7期ぶり に悪化、市場のセンチメントをより悪化させる要因になった。 <08:20> 寄り前の板状況、オリジンが買い優勢 阿波銀行は売り優勢 東証1部市場の寄り前の板状況における、買い優勢と売り優勢のそれぞれ上位銘柄は 以下の通り。 買い優勢 銘柄名 騰落 MID気 買気 売気 終値 率 配 配 配 1 オリジン 25% 1,517 1,517 1,517 1,217 2 スター・マイカ・HLDG <2975 23% 1,622 1,622 1,622 1,322 .T> 3 大倉工業 22% 2,219 2,219 2,219 1,819 4 Link―U 20% 901 901 901 751 5 佐藤商事 17% 1,353 1,352 1,353 1,153 6 ニッコンHLDG 17% 2,392 2,392 2,392 2,045 7 乃村工藝社 16% 1,068 1,068 1,068 918 8 東芝 15% 5,350 5,350 5,350 4,650 9 ソラスト 11% 1,098 1,097 1,098 988 10 山形銀行 11% 960 960 960 867 売り優勢 銘柄名 騰落 MID気 買気配 売気配 終値 率 配 1 阿波銀行 -23% 1,671 1,671 1,671 2,171 2 ヒロセ電機 -22% 13,860 13,860 13,860 17,860 3 岩崎電気 -22% 1,777 1,777 1,777 2,277 4 ミライトHLDG -21% 1,549 1,549 1,549 1,949 5 日油 -20% 4,020 4,020 4,020 5,020 6 小野薬品工業 -18% 2,500 2,500 2,501 3,066 7 DTS -18% 2,190 2,190 2,190 2,678 8 パーソルHLDG -18% 2,264 2,264 2,264 2,764 9 タムラ製作所 -16% 517 516 517 616 10 ニッタ -16% 2,333 2,332 2,333 2,764 東証第1部出来高上位50銘柄 東証第1部値上がり率上位50銘柄 東証第1部値下がり率上位50銘柄 日経225先物 SGX日経225先物 TOPIX先物 日経225オプション 株式関連指標の索引ページ 関連アプリ:インデックスムーバー(リフィニティブEIKON検索ボックスで“IMO”と 入力) (
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