[31日 ロイター] - アジア通貨は堅調。ウォンが上昇を主導 している。米連邦準備理事会(FRB)が今年3度目となる利下げを決 定し、ドル指数が下落したことが背景。 INGはリポートで「米利下げでアジアの中銀の追随利下げが可能 になり、国内経済を支えることができる」と指摘。FRBが利下げ休止 を示唆したことについては、世界的なリスクの高まりで米経済が打撃を 受ける恐れがあり、今回が最後の利下げではないかもしれないとの見方 を示した。 韓国ウォンは0.7%上昇し、約4カ月ぶりの高値。ウ ォンは今年、アジア通貨で最大の下落率が記録しているが、今月は6月 以降で最大の上昇となる見通し。 韓国中銀の幹部は、FRBの決定を受け、必要であれば韓国には利 下げ余地があると述べた。 台湾ドル、フィリピンペソはともに0.2%高。 シンガポールドル、タイバーツ、マレーシアリンギ 、インドルピーは小幅高。 人民元は、ドルの下落を背景に一時0.3%上昇し、約 2カ月ぶりの高値。 ただ、中国の10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が、景 況拡大と悪化の分かれ目となる50を6カ月連続で下回り、予想以上に 悪化したことを受けて、上値の重い展開となっている。 中国人民銀行(中央銀行)は31日、「標的型中期貸出制度(TM LF)」を通じた資金供給を1月の制度開始後初めて見送った。一部の 市場関係者の間では、人民銀行が金融緩和に消極的になっているのでは ないかとの懸念が浮上している。 元は月間では1月以来の大幅な上げとなる見通し。 0632GMT(日本時間午後3時32分)現在のアジア新興国通 貨の対米ドル相場は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシン ガポールドルは前日NY市場引け値。 Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 108.680 108.83 +0.14 Sing dlr 1.360 1.3616 +0.10 Taiwan dlr 30.475 30.533 +0.19 Korean won 1163.400 1168.1 +0.40 Baht 30.180 30.22 +0.13 Peso 50.740 50.86 +0.24 Rupiah 14013.000 14022 +0.06 Rupee 70.798 70.88 +0.12 Ringgit 4.175 4.1785 +0.08 Yuan 7.042 7.0560 +0.20 Change so far in 2019 Currency Latest bid End 2018 Pct Move Japan yen 108.680 109.56 +0.81 Sing dlr 1.360 1.3627 +0.18 Taiwan dlr 30.475 30.733 +0.85 Korean won 1163.400 1115.70 -4.10 Baht 30.180 32.55 +7.85 Peso 50.740 52.47 +3.41 Rupiah 14013.000 14375 +2.58 Rupee 70.798 69.77 -1.45 Ringgit 4.175 4.1300 -1.08 Yuan 7.042 6.8730 -2.40 (」メニューからご覧ください)