[25日 ロイター] - 米医薬品大手アボット・ラボラトリーズが25日発表した第4・四半期決算は医療機器の売上高が37億5000万ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の38億4000万ドルに届かなかった。中国の「ゼロコロナ政策」やサプライチェーン(供給網)の混乱が影響した。
調整後1株利益は1.03ドルとリフィニティブIBES予想の0.92ドルを上回った。
今年通期の調整後1株利益は4.30─4.50ドルとの見通しを示した。予想の中間値はアナリスト予想平均の4.41ドルをわずかに下回った。
アボットは今年第1・四半期も医療機器の販売は軟調な傾向が続くと警告した。
栄養食品事業の売上高は前年同期比11%減。米ミシガン州の乳児用ミルク工場の混乱で米国の乳児用栄養食品の売上高が約20%落ち込んだ。
ロバート・フォード最高経営責任者(CEO)は投資家向け電話会議で、今年は乳幼児用粉ミルクのシェア回復を見込んでいると述べた。ミシガン州工場で混乱が起きる前にはアボットはこの市場で40%のシェアを握っていた。
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