May 30, 2019 / 8:16 AM / 17 days ago

アングル:「風コントロールできない」と安倍首相、7月21日同日選観測も

[東京 30日 ロイター] - 安倍晋三首相は30日、日本経団連の定時総会であいさつし「風はコントロールできない」と発言した。衆院解散への思惑が交錯している永田町では、この首相の一言に様々な反応が広がった。与党内では衆参同日選ならば、19日の党首討論後に衆院解散に踏み切り、7月21日投開票とのシナリオがささやかれている。

 5月30日、安倍晋三首相は、日本経団連の定時総会であいさつし「風はコントロールできない」と発言した。写真は首相官邸で2月撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

安倍首相は、トランプ米大統領とワシントンでゴルフをプレーした際に風が強かったことを振り返り「風という言葉には今、永田町も敏感だが、1つだけ言えるのは、風というのは気まぐれで、コントロールできるものでない」と指摘した。

参院選に関しては「構造改革を進めるためにも、夏の決戦は負けるわけにはいかない」と述べ、参院選と呼ばず「決戦」と言及。政府・与党関係者の一部で話題に上った。

与党内で急速に「解散風」が強まっている背景には、いくつかの要因がある。複数の与党関係者によると、野党の選挙態勢が予想よりも進んでいないことが第1の理由だ。

立憲民主党など野党5党派は29日、今年夏の参院選で32ある1人区のうち、新たに19選挙区で統一候補の擁立に合意。すでに合意している選挙区を合わせると、30選挙区で候補者の一本化に合意した。

ただ、夏の参院選まで2カ月程度を残すだけで、新人候補の知名度を浸透させるには、時間が足りないのではないかとの観測が、与野党双方から出ている。

また、複数の与党関係者は、直近の参院選情勢が与党優位であるとの観測があり、野党の共闘体制が進まないうちの早期解散論が高まっていると説明する。

さらにトランプ米大統領の訪日時の大相撲観戦なども一定の評価を得たと判断し「盛り上がっているうちがチャンス」(与党関係者)との声もある。

日程的には、従来からの参院選候補日の1つだった7月21日は、変えないで欲しいとの声が、与党内の参院側から出ているという。

そのケースでは、公職選挙法の規定で、解散から40日以内に衆院選を実施することになっているため、通常国会の会期を延長しない前提なら、6月中旬以降に解散する可能性がある。与党内では、19日に予定されている党首討論の直後の可能性を指摘する声がある。 

もっとも与党内には「参院選単独で選挙を実施しても、自民が大敗する可能性は低く、ダブル選挙の必要性はない」(自民党関係者)との声もある。

また、衆院解散で民意を問う際の「大義」をどのように設定するかについても、様々な声があり、「解散権」を持っている安倍首相の決断がどのように下されるのか、しばらくは発言に衆参両院議員が一喜一憂する日々が続きそうだ。

竹本能文 編集:田巻一彦

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