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インタビュー:9月前に債券ポートのリスク削減=アバディーン・スタンダード
2017年8月29日 / 07:58 / 22日前

インタビュー:9月前に債券ポートのリスク削減=アバディーン・スタンダード

[東京 29日 ロイター] - 英資産運用大手アバディーン・スタンダード・インベストメンツの債券部門グローバル・ポートフォリオ・マネージャー、サマンサ・ラム氏(ロンドン在勤)は28日、ロイターとのインタビューで、クレジットスプレッドがタイト化する中、ダウンサイドリスクに備えて債券ポートフォリオのリスク量を削減していることを明らかにした。

アバディーン・スタンダード・インベストメンツは、英保険大手スタンダード・ライフと英資産運用大手アバディーン・アセット・マネジメントが合併して今月誕生した新会社傘下の資産運用部門。統合後の運用資産額(AUM)は7580億ドル(約82兆円)。

インタビューの概要は以下の通り。

米FRB(連邦準備理事会)の金融政策については、年内にあと1回、2018年には最大2回と緩やかなペースの利上げの可能性を予想するが、あくまで経済指標次第となろう。

ECB(欧州中央銀行)についても、ユーロ圏のインフレ率は抑制されていることから、政策転換は緩やかなペースになるだろう。来年1月から資産買い入れの段階的縮小を開始する可能性があるとみている。

欧州の先行きに関しては、まず9月に予定されるドイツ総選挙では連立を組む必要はあるもののメルケル政権が継続するとみており、政策面での懸念はない。それと比べて、来年5月までに総選挙実施を控えるイタリアにはやや懸念が残るが、ポピュリスト政党が足元で特に勢いづいているわけではない。

ただ、ここまでクレジット・スプレッドが随分タイト化しており、万が一ネガティブサプライズが起きた場合のクッションが薄くなっているのも確かだ。経済の底堅さや抑制されたインフレを背景に、社債投資からは依然そこそこのリターンを確保できると考えるが、ダウンサイドリスクへの耐久力が減っていることから、われわれはポートフォリオのリスクを削減する方向、つまり若干のリターンを諦めてでも高格付け銘柄の比率を上げる方向で動いている。

9月には米国で連邦債務上限引き上げ問題の期限も控えており、その点でも、ポートフォリオのリスク削減が適切だと考える。

ここ数週間、8月半ばにかけては、北朝鮮関連のニュースなどに市場が過敏に反応し、Coco債(偶発転換社債)や米ハイイールド債が売られて利回りがやや上昇した局面があったが、特に懸念はない。欧米の多くの市場参加者が夏休み中であり、取引が薄いために値動きが激しくなったことが主因と考えている。9月に入れば、社債発行も増えるので、市場は徐々に落ち着きを取り戻すだろう。

インタビュアー:植竹知子 編集:伊賀大記

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