[アムステルダム 10日 ロイター] - オランダの銀行ABNアムロは10日、自社株買いを検討していることを明らかにした。
同時に発表した第3・四半期決算は、純利益が14%増の3億4300万ユーロ(3億9630万ドル)と、市場予想を大幅に上回った。
景気回復とロックダウン(都市封鎖)緩和が寄与した。同行がまとめた市場予想の平均は1億4700万ユーロ。前年同期の実績は3億0100万ユーロだった。
スワーク最高経営責任者(CEO)は「第3・四半期の動向は心強いものだった。融資需要には景気回復の兆しが見られ、住宅ローンと企業向けローンが増えた」と述べた。
同行は来年第1・四半期以降に自社株買いを開始する可能性について、オランダ中銀と「建設的な対話」を進めていると表明。
同行は2008年の金融危機で救済された後、6年前に再民営化されたが、現在もオランダ政府が株式の56%を保有している。
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