[シドニー/ニューヨーク 10日 ロイター] - 米指数算出会社MSCIは、インドの財閥アダニ・グループ傘下4社について、MSCIの指数に占める比重を引き下げると発表した。
浮動株を再調査した結果、投資家を取り巻く「十分な不透明要因」があると判断した。
引き下げの対象となるのはアダニ・エンタープライゼズ、アダニ・トタル・ガス、アダニ・トランスミッション、ACC。
変更対象4社のMSCI新興市場指数に占める比重は1月30日時点で計0.4%だった。
比重の引き下げは3月1日付。
ペリスコープ・アナリティクスのアナリストは「浮動株が減れば、指数連動型ファンドが、指数からの乖離を減らすため、保有株を売却する必要がある」とし、2月28日に指数連動型ファンドがアダニ・エンタープライゼズ、アダニ・トタル・ガス、アダニ・トランスミッションの株式を5億7000万ドル前後売却するだろうと予測した。
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