[ベンガルール 7日 ロイター] - インドの有力財閥アダニ・グループが、空売りで知られる米投資会社ヒンデンブルグ・リサーチによる批判的なリポートを受けて、法令順守や関連当事者取引、内部統制などに関する問題について独立機関による評価実施を検討していることが、7日開示された資料で明らかになった。
アダニ・グループを巡っては、負債水準やタックスヘイブン(租税回避地)の利用、株価操作といった問題を指摘するリポートが1月24日に公表された後、グループ企業の株価が一時急落するなど混乱した。
アダニ・グループは、全ての法律を順守し、必要な情報開示も行ってきたと疑惑を否定している。
アダニ・グリーン・エナジー、アダニ・ポーツ・アンド・スペシャル・エコノミック・ゾーン、アンブジャ・セメントのグループ企業3社の四半期収益の開示書類で、空売り業者が「一部(グループ企業に対する)特定の問題」を指摘したことに言及、問題について調査する可能性があることを初めて明らかにした。
アダニ・グリーンは「アダニ・グループ企業の経営陣は、当該問題や、法律・規制の順守、特定取引の問題について、独立機関による評価実施を検討している」とした。問題の具体的な内容には触れなかった。
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