[北京 18日 ロイター] - アジア開発銀行(ADB)のチーフエコノミスト、アルバート・パーク氏は18日、中国は民間企業と国有企業が公平に競争できる環境を整備すべきであり、国家主導の成長モデルでは「巨額の資金が無駄になる」恐れがあると述べた。
同氏は、訪問先の北京でロイターとのインタビューに応じ「本格的な競争圧力に直面していない一部の企業に力づくで投資をするのであれば、通常はそうした政策では往々にして高いリターンを得られない」と指摘。ADBはビジネス環境と国家発展の持続可能性を改善することが重要だと「一貫して」中国に指摘していると述べた。
中国の経済成長率が1%ポイント上昇すれば、アジア途上国の経済成長率を0.3%押し上げられるとも指摘。
「私は、中国が開かれた市場競争を通じてダイナミックな民間セクターを本格的に創出する方向に進む必要があると強く感じている」とし「中国の経済発展の歴史を振り返れば、成長、生産性、雇用の伸びの多くは非国有部門から来ている」と述べた。
同氏は中国政府がさらに改革を進めると楽観しているとも発言した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」