January 10, 2020 / 6:57 AM / 6 months ago

イオン、23年ぶりに社長交代 岡田氏は会長・吉田副社長が昇格

 1月10日、イオンは、3月1日付で岡田元也社長が退任し、後任に吉田昭夫副社長が昇格する人事を発表した。写真はイオンのロゴ。千葉市で2016年11月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[千葉 10日 ロイター] - イオン(8267.T)は10日、3月1日付で岡田元也社長(68)が退任し、後任に吉田昭夫副社長(59・イオンモール社長)が昇格する人事を発表した。岡田社長は代表権のある会長に就任する。吉田氏を社長に昇格させ、同氏が手掛けてきた海外事業やデジタル事業などの強化を図ることになる。イオンの社長交代は23年ぶり。

グループ最高経営責任者(CEO)は岡田氏が引き続き務める予定。

岡田社長は会見で「想定外でも対処できる新しいイオンのリーダーになってほしい」と期待を込めて話した。岡田社長によると、企業が大きくなることで、事業機会やチャンスを逃す、リスクを取らないことも多くあったという。新社長には、何か事が生じてから対処するのではなく、予測をし、先を読んで手を打つことを求めた。

吉田次期社長は、今後さらに重要になるデジタル戦略について「オンラインとリアルを対抗として考えるのではなくシームレスに考える。そのなかで、リアルの強みをどう出すかだ」と指摘した。また、人材育成にも力を入れる考えを示し「環境変化が速い中で、現場から動くことができる人材は財産」と述べた。

吉田氏は5月の定時株主総会の決議を経て取締役に就任する予定で、岡田取締役兼代表執行役会長と吉田取締役兼代表執行役社長による経営体制に移行する。

新組織は今後議論を進め、2月までに決め、3月1日から新体制をスタートさせる。両者の役割分担はまだ決まっていないとしながらも「ほとんどは吉田次期社長が担う」(岡田社長)という。岡田社長は長期戦略などに携わることになる。

岡田氏は創業家出身で、1997年6月に前身のジャスコ社長に就任以来、トップを担い続けてきた。2012年3月からはグループCEOも務めていた。吉田氏は1983年にジャスコ入社。中国事業の担当を経て、直近ではデベロッパー事業、デジタル事業を担当している。

岡田社長の長男、尚也氏は現在、イオングループのオーガニック専門スーパー「ビオセボン・ジャパン」の社長を務めている。かつては、世襲はないと言い切っていた岡田氏だが、社長交代会見で改めて考えを聞かれ「そういう考えなら入社させることも良くなかったのかもしれない。私がサクセッションプランにいるかどうか分からないし、本人がどう考えるかもわからない」と歯切れの悪い答えにとどまった。

*内容を追加しました。

清水律子

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