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アングル:タリバンが女子高を再閉鎖、市民から授業再開願う声

[カブール 14日 ロイター] - アフガニスタン東部パクティア州にある女子校の授業再開停止が、多くの国民の関心を集めている。イスラム主義組織タリバンは3月、高校の授業を再開するという公約を覆しており、女子教育への制限緩和が実現するかどうかが注目される。

 9月14日、アフガニスタン東部パクティア州にある女子校の授業再開停止が、多くの国民の関心を集めている。写真は自宅で学校の宿題をする姉妹。昨年10月、カブールで撮影(2022年 ロイター/Zohra Bensemra)

保守的とされている地域にある複数の女子向けの中等教育学校は、ここ数週間でひっそりと授業を再開。地方政府の当局者は9月上旬、授業が再開していることを確認した。このニュースは地元の報道機関やソーシャルメディアを通じて素早く広がった。

だがタリバン当局はこれに対し、正式な承認をしていないと表明。3人のタリバン関係者や地元の人々によれば、これらの学校は再度閉鎖されたという。

地元メディアは、パクティア州の女子生徒たちがこれに抗議する様子を放送した。1年前にイスラム原理主義の強硬路線をとるタリバンが政権を奪還して以降、公共の場に女性が登場する機会は極度に減少しており、このように公に異議が表明されるのは異例だ。

<学校閉鎖で「さらに絶望」>

今回の授業再開停止を受け、パクティア州外にいる女子生徒たちが胸中の不安をロイターに明かした。授業を続けている地域の中等教育学校も閉鎖されるのではないかと言う。

タリバンが政権から離れていた20年の間、女子校は全ての年齢に対して開かれていた。女性たちは都市部を中心に、より自由に働くことができた。

「パクティア州で授業が再開すると告げられた時、未来への希望を取り戻した」とムスカさん。彼女は女子高校が閉鎖されている北東部ナンガルハール州の学校で、最高学年に進んでいるはずだった。

「閉鎖は、私たちをさらに絶望させるものだった」

ムスカさんは、このデリケートな話題について自由に話せるよう、姓を明かさずに取材に応じた。

<不明瞭なタリバンの女子教育対応>

タリバンは、イスラム法解釈の範囲内ですべての人の権利を尊重すると宣言している。また、女子の中等教育についても計画を進めているとしているものの、具体的な時期は明らかにしていない。

タリバンのビラル・カリミ副報道官は、パクティア州での一件とそれに対する国民の受け止めについての質問に、女子校での授業再開措置について再検討していると答えた。

「国内のすべての問題が解決するよう望んでいる」と、カリミ氏は述べた。

タリバン内でも女子向けの中等教育を支持している人は複数いる。大学では、授業が男女別々であれば女性も学び続けることができ、小学校は全ての子どもを受け入れている。

タリバンのムニール教育相代行は9月上旬、女子校再開について尋ねる地元メディアへの回答で、10代後半の女子が学校に通うことを好ましく思わない人もいるとほのめかした。

「モスクに行き、指導者たちに16、17歳の女子生徒についてどう思うか尋ねれば、私にその質問をする必要がないことは確かだ。答えがわかるから。私たちは皆アフガニスタンに住んでいて、アフガンの習慣をよくわかっている」

ムニール氏は、トロニュースが放送した動画の中でこう話した。

タリバン発祥の地、南部カンダハルで暮らすモハメド・マルーフィさんは、地元の高齢者らがパクティア州での出来事を注視しており、早期の学校再開を望んでいると語る。

「女子のための学校が欲しい。これは私個人の要求ではなく、国の要求だ。教育はイスラム教にあてはまるものであり、人権だ。この権利はイスラム教が与えたものだ」

地元集落の長老でもあるマルーフィさんは、さらにこう付け加えた。

「パクティア州と同様、カンダハルの人々も女子教育のために立ち上がるだろう──。イスラム教首長(タリバン政権)に女子校再開を求める」

(Mohammad Yunus Yawar記者、Charlotte Greenfield記者)

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