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米大統領、アフガン撤収期限延長の是非を24日にも決定へ

[ワシントン 23日 ロイター] - アフガニスタンの首都カブールの空港では国外脱出を図るアフガン人らへの退避活動を巡る混乱が続く中、バイデン米大統領は24日にも、今月31日までとするアフガン撤収期限の延長の是非を決める見通し。

政権高官が23日、明らかにした。国防総省に準備の時間を与えるためという。

バイデン氏はこれまで、米軍部隊は米国人などの退避が完了するまで、31日以降もアフガンに残る可能性があると述べている。

2人の米当局者は、31日以降もアフガンからの退去活動を続けると想定していると述べた。米国務省の高官は記者団に、危険にさらされているアフガン人への米国の関与は「8月31日で終わらない」と語った。

アフガニスタンを掌握したイスラム主義組織タリバンの幹部は、外国軍は駐留期限延長の意向を示しておらず、延長を求められても認めないと述べた。米当局者らは、交渉は継続していると述べた。

米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は23日、政治および安全保障ルートを通じ、タリバンと毎日対話を続けていると明らかにした。米国人らの国外退避についても「大きく進展」していると述べた。

米当局者らは、空港に配置された6000人近くの部隊を撤収するのに数日を要するため、駐留期限を堅持するかどうかについてバイデン大統領は近く、可能であれば24時間以内に決定を下す必要があると述べた。

米国務省のプライス報道官は同日、カブール空港の将来的な管理についてタリバンや同盟国およびパートナー国と協議していると述べた。

<タリバンは米撤収を要求>

8月23日、バイデン米大統領(写真)は、8月31日のアフガニスタン撤退期限の延長の是非を24時間以内に決定する見通し。ホワイトハウスで22日撮影(2021年 ロイター/Joshua Roberts)

米軍が訓練してきたアフガン政府軍が崩壊したことについて、米軍は対応に頭を悩ませている。デビッド・バーガー米海兵隊総司令官は海兵隊へのメモで「(これまでの活動に)価値があったのかと言えば、あった。心がまだ痛むかと言えば、それもイエスだ」と記した。

混乱が続くカブール空港では23日、アフガン治安部隊と正体不明の攻撃者との間で銃撃戦が起こり、治安部隊側の1人が死亡、数人が負傷した。ドイツ軍によると、米軍や独軍も巻き込まれた。

英首相府は、ジョンソン首相とバイデン大統領が、アフガン退避の第一段階が終了した後も含め、アフガン出国の資格のある人たちの退避を確実にするために連携を続ける方針で一致したと明らかにした。

カブールではタリバンの戦闘員が群衆の前で演説し、市民に国内にとどまるよう求めた。「われわれの道徳心や尊厳はどこにいったのか」と問いかけ、「われわれは米国人がここに居続けることを認めない。米国人はここを去る必要がある。銃かペンかは分からないが、限界まで戦い続ける」と強調した。

フランスのルドリアン外相は訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)で、アフガンからの退避には時間がかかるため、米国が31日に設定した期限について懸念していると表明。カブールの空港へのアクセスが引き続き最大の問題になっているとし、「米国や他のパートナー国と、現地での調整作業を一段と進める必要がある」と述べた。

ドイツのマース外相はベルリンで行った記者会見で、24日の主要7カ国(G7)オンライン首脳会議で、米国が設定した期限を延長するかどうかや、退避を望む人々がカブールの空港にたどり着けるようにする方策についても討議する必要があると表明した。

カブール空港の混乱により支援物資の輸送にも悪影響が出ている。

世界保健機関(WHO)は、カブール空港が民間航空便を受け入れていないため、大量の医療物資が輸送できていないと明らかにした。

アフガン市民の多くは、タリバンがかつて統治していた時のようにシャリーア(イスラム法)を厳格に適用した恐怖政治が再び敷かれることを恐れている。多数が空港に殺到する中、銃撃や混雑が原因でこれまで20人が死亡している。

一方、タリバンの報道官は23日、先週に地元の武装集団の手に落ちた北部バグラン州の3地域を奪還し、パンジシール渓谷の抵抗勢力を包囲したと表明した。ただ、23日に戦闘が行われた様子は見られていない。

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