[北京/シドニー 28日 ロイター] - 中国国際航空0753.HK601111.SSと中国南方航空600029.SSが28日発表した第2・四半期決算は、新型コロナウイルスの影響から国内航空需要が緩やかに回復したことで損失が縮小した。一方、航空運賃低迷が売上高を圧迫した。
中国南方航空は純損失が第2・四半期に29億元(4億2250万ドル)に縮小。第1・四半期は53億元だった。
上半期の損失は82億元。前年同期は16億9000万元の黒字だった。
国内最大手の中国国際航空は純損失が第1・四半期の48億元から46億元に小幅減少。新型コロナ危機で上半期に過去最大の損失を出した香港のキャセイ・パシフィック航空0293.HKへの投資なども要因。
上半期の損失は94億元。前年同期は31億4000万元の黒字だった。
一方、中国東方航空600115.SSは積極的な運賃引き下げなどにより損失が拡大。純損失は46億元。第1・四半期は39億元の損失だった。
同社は1日の運航数が新型コロナ流行前の95%超に回復したとしているが、運航回復が利益につながるか疑問視するアナリストも多い。
旅行調査会社フォワードキーズによると、8月第2週の国内空港の運航数は2019年水準の86%で、予約数は98%まで回復している。
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