[クアラルンプール 3日 ロイター] - マレーシアの格安航空会社大手、エアアジア・グループAIRA.KLは、トニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)とカマルディン・メラヌン会長が今後最低2カ月の間、職務を外れると発表した。
エアアジア・グループを巡っては、幹部2人が欧州航空大手エアバスAIR.PAから5000万ドルの賄賂を受け取っていた疑惑が浮上している。当局が捜査を進める間、フェルナンデス氏とメラヌン氏は役員職を外れ、タルマリンガム・カナガリンガム氏がCEO代行となる。
フェルナンデス、カマルディン両氏はいかなる不正行為も行っていないとしている。
英当局は、フェルナンデス氏が設立し、現在は存在しないケータハムF1(フォーミュラ1)チームとEADS(現エアバス)の間で結ばれた2012年のスポンサー契約を問題視している。
1月末に公表した文書で英当局は、2013年10月から2015年1月の間に、エアアジアの幹部2人が所有するスポーツチームに対してエアバスが5000万ドルの資金援助を行ったと指摘した。
フェルナンデス氏はカマルディン氏と共にケータハムを2011年に買い取った。
英当局は、このエアアジア幹部2人はグループ内で大きな決定権を持っていたとし、エアバスへの航空機発注に関連して謝礼を受け取っていたと指摘している。
エアアジアグループと子会社のエアアジアⅩAIRX.KLの株価は3日、大幅下落した。
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