[6日 ロイター] - グーグル親会社の米アルファベットのサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は6日、人工知能(AI)を使った自動応答ソフト(チャットボット)「バード(Bard)」をテストユーザー向けに公開中で、数週間以内には一般にも利用できるようにすると明らかにした。
既にマイクロソフトが支援する米新興企業オープンAIが開発したチャットボット「チャットGPT」が情報検索の在り方を一変させる可能性があるとして注目を集めており、グーグルもこれに対抗する狙いがあるとみられる。
グーグルがチャットGPTとバードをどう差別化するつもりかはまだ良く分からない。ただピチャイ氏は、バードはインターネットからの情報を活用すると説明した。チャットGPTは最新のデータが2021年となっている。ピチャイ氏は「バードはわれわれのAIの力や知能、創造性と世界中に広がっている智恵を融合させることを目指している」と述べた。
ピチャイ氏によると、グーグル検索の分野でAI機能を拡充する方針。これにより、例えば「ピアノとギターの習得はどちらが簡単か」といった複雑な質問に対応する。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」