[サンフランシスコ 9日 ロイター] - 米アルファベット(GOOGL.O)傘下のグーグルは9日、スマートフォン「Pixel(ピクセル)」第3弾やディスプレー付きスマートスピーカー「グーグル・ホーム」、初のタブレット端末を公開した。
価格は「ピクセル3」が799ドル、より大きな「ピクセル3XL」は899ドル。
新型タブレット「Pixel Slate」は、基本ソフト(OS)に「アンドロイド」ではなく、ラップトップで使われる「クローム」を採用、価格を599ドルに設定し、アップルの「iPad Pro(アイパッドプロ)」シリーズに対抗する。
ピクセル3は新たに日本やフランス、アイルランド、台湾を加えた10カ国・地域で売り出す。1年前のピクセル2は6カ国で販売した。
新型の人工知能機能も注目を集めそうだ。米国でのみ売り出すソフトウェアは通話に応答したり、通話の詳細情報を要求したり、受信者と文面で共有したりする機能を備えた。
ハードウェア担当の幹部は「通話に応答できる初めての電話を作った」と語った。
音声アシスタント機能「グーグル・アシスタント」の対応言語は1年前の6言語から16言語に増えた。
ピクセル3の米販売余地は限定的となる可能性も取りざたされる。グーグルは通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ.N)と独占的な供給合意を取り交わしており、他の通信会社が販売促進に動く公算は小さいとみられている。
新型のスマートスピーカーはディスプレーを搭載、音声の指示に視覚的な反応を示す。競合のアマゾン・ドット・コム(AMZN.O)やフェイスブック(FB.O)に対抗する。
「ホームハブ」スピーカー(価格149ドル)は競合他社と対照的に、ビデオ会議カメラを搭載していない。