[ロンドン 5日 ロイター] - 科学誌ネイチャーに掲載された研究結果によると、英分子生物学研究所のチームが、アルツハイマー病患者の脳に蓄積するタウタンパク質フィラメントの原子構造を初めて解明した。新たな治療確立の入り口になる見通しという。
同チームは、アルツハイマーで死亡した患者の脳から抽出したタウタンパク質を低温電子顕微鏡観察の技術で解析。研究の指導に加わったSjors Scheres氏は「タウタンパク質においてフィラメント形成に重要な部分を特定することは、医薬品開発につながる」と述べた。
アルツハイマー病は、脳細胞の内側にタウタンパク質が、外側にアミロイドベータタンパク質が蓄積することで生じる。
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