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アングル:強まる米FRBのタカ派色、機関投資家は「守りの運用」へ

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)の終了後に3月利上げの可能性を示し、引き締め姿勢を鮮明にした。すでに米株市場は調整色を強めており、機関投資家は「守りの運用」を迫られそうだ。

 米連邦準備理事会(FRB)は25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)の終了後に3月利上げの可能性を示し、引き締め姿勢を鮮明にした。写真はニューヨーク証券取引所で26日撮影(2022年 ロイター/Brendan McDermid)

ブラックロックの債券部門の最高投資責任者(CIO)、リック・リーダー氏は「ポートフォリオを本当に保守的にしなければならないと引き続き信じている」と述べた。「FRBはインフレや経済に関し、さらにいくつかカードが必要になる。不確実性は高い」とした。

米金利先物は、パウエルFRB議長の会見前は今年4回の利上げの可能性を織り込んでいたが、27日は5回の利上げを織り込みつつある。

市場はFOMC開催前から神経質になっていた。S&P総合500種指数は年初から8.6%下落。ネド・デービス・リサーチによると、1月としては2009年1月の8.57%下落を上回り、最悪のパフォーマンスになりそうだ。

一部投資家は、1月の市場の不安定さは、今後数カ月の動向の前兆とみる。FRBの今後の政策対応が気になり、米株の押し目を拾うのにも二の足を踏んでしまう。

リージェントアトランティックの共同CIO、アンディ・カピリン氏は「FRBはこれまで市場の後ろ盾になってきたが、傍観し始めている」と述べた。同社は株の運用で金利上昇で恩恵を得る景気敏感株の比率を高め、債券ではデュレーション(平均的な残存期間)を短くしているという。

フェデレーテッド・ヘルメスも米10年債利回りが年央までに2%を越えると予想し保有債券のデュレーションを短くした。シニア・ポートフォリオ・マネジャーのRJガロ氏は、FRBが3月から年末に向け25ベーシスポイント(bp)ずづ利上げすると予想。

「年内はFRBとインフレが市場を動かす重要な要因になる。インフレに歯止めがかかる兆しは出ておらず、FRBは利上げとバランスシートの縮小で対応するしかない」と述べた。

パウエル議長の発言を受け、米国債の利回り曲線はベアフラット化した。FRBが引き締めを加速して景気を失速させる可能性を懸念する投資家は、利回り曲線の平坦化を予兆として注目している。

Tロウ・プライスのニュー・インカム・ファンドのポートフォリオマネジャー、スティーブ・バートリニ氏は「ボラティリティーがより根強いということだと思う。こうした状況は引き締めサイクル入りに起こりがちで驚きでない。利回り曲線の平坦化もそうだ」と述べた。同社のポートフォリオはもともと比較的保守的スタンスだという。

ここ数週間、下げがきついのはハイテク株や暗号資産。

バンガード・フィクスト・インカム・グループのポートフォリオマネジャー、ブライアン・クイグリー氏は「リスク資産のポジション管理に慎重を期す必要がある。株安の進行や社債スプレッドの一段の拡大があっても驚かない」と語った。

(David Randall記者、Davide Barbuscia記者)

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