January 20, 2015 / 2:31 AM / 4 years ago

アングル:デンマーククローネのユーロ連動が標的に、市場で憶測浮上

[ロンドン 19日 ロイター] - デンマーク中央銀行の19日の利下げを受けて外為市場では、利下げによる通貨クローネの抑制効果は一時的とみられる一方、クローネ相場のユーロ連動(ペッグ)制が数日中に脅かされるという憶測が強まっている。

 1月19日、デンマーク中央銀行の利下げを受けて外為市場では、利下げによる通貨クローネの抑制効果は一時的とみられる一方、クローネ相場のユーロ連動制が数日中に脅かされるという憶測が強まっている。2011年2月撮影(2015年 ロイター/Bob Strong)

ほとんどのアナリストはペッグが維持されるとし、オスタゴー経済相も憶測を否定した。それでもペッグが廃止されると憶測される背景には、欧州中央銀行(ECB)が22日にも量的緩和の導入を決める場合、ユーロ安が長く続くという観測がある。

スイス中銀が15日に突然、過去3年維持してきたフランの対ユーロ相場の上限を廃止すると発表して以来、クローネのペッグが投機筋の攻撃にさらされるという見方が強まっている。

スイス中銀は同時に中銀預金金利をマイナス0.75%に引き下げた。一方、デンマーク中銀は主要政策金利の譲渡性預金(CD)金利を0.15ポイント下げてマイナス0.20%とした。

スイスクオート(ジュネーブ)の戦略部門を束ねるペーター・ローゼンシュトライヒ氏は「デンマークがスイスより高い金利とボラティリティの低さをもたらすことで、資金がさらにデンマーククローネへ再流入するとみている」と述べた。

クローネはスイスフランと同じように、最上級格付けによって最も安全な通貨とみなされている。19日の外為市場では一時7.43クローネと、2年半ぶりの高値をつけた。

デンマークは欧州連合(EU)に所属するが、単一通貨のユーロは導入していない。中銀はクローネを1ユーロ=7.29252─7.62825クローネに維持する政策を採用しており、クローネがその上限を超えると、デンマーク中銀とECBがユーロ買いでクローネ高を抑えることになっている。

トレーダーによると、デンマーク中銀は19日に市場介入を実施した。2014年9─11月の介入額は69億クローネ(11億ドル)に上るという。

ノルディア(コペンハーゲン)の外為ストラテジスト、ニールズ・クリステンセン氏は「(デンマーク)中央銀行はECBを待たずに、今日(19日)利下げしたかった。今後数日間でクローネに上昇圧力が強まることを恐れたに違いない」とし、欧州情勢の悪化が止まなければ、中銀は市場介入を続けるだろうと付け加えた。

今週末にギリシャの総選挙を控えて、ユーロの先安観が強まっている。スイス中銀がフラン上限廃止を決定した背景には、ユーロ安が長引いて、市場介入のコストが膨らむという懸念があったとみられる。

USB(ロンドン)のストラテジスト、ジェフィリー・ユー氏は「スイス中銀の上限廃止をきっかけに、市場は次のペッグ廃止候補を探してる」と話したが、同氏自身は廃止を予想していない。

UBSとダンスケ・バンクはともに、スイスとデンマークの違いに触れ、デンマークの政界ではペッグに幅広い支持があると指摘した。

それでも市場は半信半疑だという声がトレーダーから聞かれる。デンマークのトレーダーは「スイスの決定以後は番狂わせが起きている」と話した。

(Anirban Nag記者)

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