December 12, 2014 / 8:03 AM / 4 years ago

アングル:復星国際、クラブメッド買収で中国中間層に「プチ贅沢」を

[北京/香港 12日 ロイター] - 中国の巨大コングロマリット、復星国際(0656.HK)の創業者で富豪として知られる郭広昌氏(47歳)は、中国のミドルクラスの台頭をビジネスチャンスととらえ、仏リゾート施設運営会社クラブメッドCMIP.PA買収に名乗りを上げている。

 12月12日、中国の巨大コングロマリット・復星国際は仏リゾート施設運営会社クラブメッド買収に名乗りを上げているが、巨額借金からの決別やビジネスモデルの転換という点でも、買収の成否は大きな関心を集めている。クラブメッドのロゴ、パリで1日撮影(2014年 ロイター/Charles Platiau)

<中国ミドルクラスの「手に届く贅沢」>

郭氏が目指すのは、中国のミドルクラスに「手に届く」贅沢を提供することだ。郭氏は今年、ロイターとのインタビューのなかで「中間層は新しい生活様式を望み、外国ブランドを非常に好む」と述べている。

クラブメッドについては、理想的な投資だと強調。中国のミドルクラスがリラックスするのに、バケーションリゾートは完璧と述べた。

郭氏は「やっと旅行する時間が出来たのに、子供の面倒を見なければならない。クラブメッドであれば、家族全員が楽しめる」と語った。

<ビジネスモデル転換のきっかけにも>

郭氏が目指す巨額借金からの決別やビジネスモデルの転換という点でも、買収の成否は大きな関心を集めている。

復星国際はこの2年ほどの間、銀行融資やレバレッジをフル活用して、40億ドル近くの買収を実施してきた。その結果、グループ全体の債務は6月末時点で875億元と、昨年末から26%以上も増加。今後1年以内に返済期限を迎える債務は、全体の半分近くに上る。

ムーディーズによる信用格付けが投資適格級より3段階下に落ち込むなか、復星国際には実際、戦略見直し以外の選択肢はないと言えよう。

復星国際のクラブメッド買収は、5月に買収したポルトガルの保険会社フィデリダーデと共同で行う重要な投資案件となる。郭氏はこれを機に、製造業や不動産に特化したビジネスモデルと決別、保険業を中心とした多国籍の投資会社への変身を目論んでいるとみられている。

復星国際の梁信軍・最高経営責任者(CEO)は、今後の投資にはポルトガル保険会社の資産を活用すると断言している。復星国際のグループ全体の資産は、フィデリダーデの買収によって大幅に拡大し、6月末時点で3133億元(約506億3000万ドル)に達している。

復星国際はすでにフィデリダーデの資産を活用し始めており、ポルトガル電力会社RENに3.97%出資したほか、カジュアル衣料のトム・テイラー・ホールディング(TTIGn.DE)の株式も取得。10月には、ポルトガルの医療機関経営企業エスピリト・サント・サウジESSS.LSを4億5983万ユーロ(約5億7240万米ドル)で買収している。

ムーディーズのシニアクレジットオフィサー、カイ・フー氏は「復星国際が保険会社の資金を積極的に活用していることは、格付けにはポジティブだ」と指摘。「復星国際は急速に変化している」と評価した。

Matthew Miller記者、Umesh Desai記者 翻訳:吉川彩 編集:加藤京子

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