November 25, 2014 / 5:42 AM / 6 years ago

アングル:来年もデフレ対策が課題、「過剰QE」の解消みえず

[ロンドン 24日 ロイター] - 世界の課題は2015年も「デフレとの戦い」になりそうだ。主要中銀の最近の動向を踏まえると、世界的な「過剰QE(量的緩和)」は当面、解消されそうにない。

 11月25日、世界の課題は2015年も「デフレとの戦い」になりそうだ。主要中銀の最近の動向を踏まえると、世界的な「過剰QE(量的緩和)」は当面、解消されそうにない。写真は、米FRB(ワシントン)、10月撮影(2014年 ロイター/Gary Cameron)

主要中銀の金融政策は、協調とは程遠い状態にある。米連邦準備理事会(FRB)が債券購入を停止した2日後、日銀は追加緩和を発表。

その3週間後には欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、あらゆる手段を使ってインフレ率を押し上げるべく「可能な限り迅速に」動くと表明、市場では国債買い入れに踏み込むシグナルと受け止められた。

同日、今度は中国人民銀行が2年超ぶりの利下げ実施を発表した。

<デフレとの戦い続く、一段の金融緩和も>

一連のサプライズをこなした市場は、FRBでは利上げが検討されているが、世界的には「デフレとの戦い」が進行中だと確信している。

一方で、金融政策の方向性がFRBは「引き締め」、その他の主要中銀は「緩和」とかい離が広がっていることで、米ドルが急激に上昇する可能性があり、世界の物価と米経済に想定外の影響が及びかねない。

市場関係者の多くが予想しているように、ドルの上昇が今後も続けば、コモディティ価格が下落し、世界のインフレ率も一段と低下する。一方、新興国の金融はタイトになり、米国の輸出は圧迫されるだろう。

そうなれば、世界の需要が急増する見込みがないなか、中銀は一段の金融緩和に迫られる可能性がある。FRBも利上げを先送りし、場合によっては停止した資産買い入れプログラムを再開するかもしれない。

投資家は、先進国の株式・債券の堅調地合いが続くと予想することに、ためらいを感じている。FRBだけでなく、日銀やECB、中国人民銀行も含む「ビッグ4」の政策を全体で勘案する必要があるからだ。

パリを本拠とする資産運用会社アムンディのパスカル・ブランク最高投資責任者(CIO)は「実体経済の停滞を踏まえると、金利は長期間、極めて低い水準にとどまる見通し」と指摘。「われわれは来年も、QEの過剰状態に対処していくことになるだろう」と語った。

*見出しを修正して再送します。

Mike Dolan記者 翻訳:吉川彩 編集:宮崎亜巳)

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