[バークレー(米カリフォルニア州) 9日 ロイター] - 8日の米大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が当選したことに抗議して9日、カリフォルニア州などで学生ら数百人が授業をボイコットし、デモ行進を行った。多くは「(トランプ氏は)私たちの大統領ではない」などと連呼しているという。
最大級の抗議活動としては、カリフォルニア州のバークレー高校で、生徒と教員ら1500人が校庭からカリフォルニア大学バークレー校に向けてデモ行進を行った。
ある女子生徒は「この愚か者を選んだことにより、われわれは時計を1950年代に戻してしまった。トランプは、どれほどの憎悪と無知が残されているかをわれわれに気づかせただけだ」と語った。
カリフォルニア大学バークレー校やテキサス大学でも、学生らが学内でデモを展開した。
ロサンゼルスのダウンタウンでは、ヒスパニック系を中心とする高校生ら300人が市役所まで行進し、集会を行った。学生らはスペイン語で「われわれは団結し、決して屈しない」と連呼し、「人種差別主義反対、私の大統領ではない」「移民がアメリカを偉大にする」などと書かれたプラカードを掲げた。
このほか、シアトル、フェニックス、サンフランシスコ・ベイ・エリア、エルチェリート、リッチモンドなどでもデモが行われた。
交流サイト(SNS)によると、9日にはニューヨーク、ボストン、シカゴなどでも反トランプデモが予定されている。
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