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米アップル、元社員起訴で自動運転車プログラムの一端が明らかに

[10日 ロイター] - 米アップルAAPL.Oの元社員が自動運転車に関連した企業秘密を盗んだ罪で起訴されたことを受け、複数の専門家は同社の自動運転車技術に関する取り組みの一端が明らかになったと指摘している。

訴状によると、元社員のXiaolang Zhang被告は自動運転車用回路基盤の設計図をダウンロードした後、中国行きの航空券を予約し、7月7日にサンノゼ空港で逮捕された。同被告は中国の自動運転車スタートアップ企業に転職する意向を示していたという。

Zhang被告の暫定的な弁護人にコメントを求めたが、今のところ回答は得られていない。同被告の罪状認否手続きは今月27日に予定されている。

ただ、訴状によってアップルの自動運転車プログラムの一部詳細が初めて公に。約5000人の社員が同プログラムに関する情報へのアクセス権限を持ち、このうち約2700人の「中核」社員は機密データベースへのアクセスが可能となっているという。

また、Zhang被告は同僚から「独自のチップ」を見せられたほか、センサーデータを解析する回路基板を設計していたという。これはアップルが自動運転システムのチップを自社で設計し、複数のセンサーからの情報を結び付けて正確性を高める「センサーフュージョン」といった技術に取り組んでいる可能性を示している。

イスラエルのスタートアップ企業Nexarの共同創業者、エラン・シル氏は「センサーフュージョンは自動運転にとって決定的に重要だ」と述べた。

アップルに対し、訴状に盛り込まれたこうした点についてコメントを求めたが、今のところ回答を得られていない。

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