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アップルの研究者、自動運転の新しい物体検知技術をネットで公開

 11月17日、米アップルのコンピューターサイエンス研究者が、自動運転車による自転車や歩行者の新しい検知技術に関する論文を公表した。同社が自動運転車に関する資料を公表するのは初めて。写真は2015年4月にサンフランシスコで撮影されたアップル社のロゴ。(2017年 ロイター/Robert Galbraith)

[21日 ロイター] - 米アップルAAPL.Oのコンピューターサイエンス研究者が17日、自動運転車による自転車や歩行者の新しい検知技術に関する論文を公表した。同社が自動運転車に関する資料を公表するのは初めて。

Yin Zhou氏とOncel Tuzel氏がまとめた論文は、科学論文サイト「arXiv」(アーカイブ)に提出された。アップルは将来の製品に関しては秘密主義で知られており、人工知能(AI)や機械学習の研究者にとって障害になるとみられてきたため、今回の公開には大きな意義がある。

研究者らは、三次元の物体を検知するコンピューターを支援するため、「VoxelNet」と名付けた新しいソフトウエア的アプローチを提案した。

アップルはコメントを控えた。

自動運転車は周囲を認識する際、通常の二次元カメラと、光により奥行きを検知するセンサー技術「LiDAR(ライダー)」(光による検知と測距、Light Detection and Rangingの略)とを組み合わせて利用していることが多い。これらの機能が奥行きに関する情報を供給する際、解像度が低いと、リアルタイムでつながっている通常のカメラの助けがなければ、小さい物体や遠くの物体を検知することは困難になる。

だが、歩行者や自転車を検知する際、今回の新しいソフトウエアを利用することで、LiDARのデータだけを利用した場合よりも「非常に有望な結果」が得られるという。

実験結果はコンピューター上のシミュレーションによるもので、実際の路上試験は含まれていない。

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