[6日 ロイター] - 韓国のサムスン電子005930.KSがスマートフォン(スマホ)の特許侵害をめぐり米アップルAAPL.Oに支払った賠償金の減額を求めた訴訟で米連邦最高裁判所は6日、デザイン特許の侵害でサムスンは3億9900万ドルの賠償金を支払う必要があるとした控訴裁判所の判決を退けた。
サムスンはスマホ「ギャラクシー」などの製品について、アップルの「iPhone(アイフォーン)」の特許を侵害し、特徴的なデザインを模倣したとする2012年の陪審員の評決を受け、2015年に5億4800万ドルの賠償金を支払ったが、このうち3つのデザイン特許(日本では意匠権)に関する3億9900万ドルについては減額を求めていた。
この日の最高裁の判決は8対0。ソニア・ソトマヨール判事による判決文は、問題となったデザイン特許が製品の一部のみに利用されている場合、関連製品の販売によるすべての利益を賠償金の支払いに勘案する必要は必ずしもないとしている。
最高裁の判決を受け同案件は控訴裁判所に差し戻され、今後サムスンが支払うべき賠償金の額について審議される。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」