[1日 ロイター] - 米アップルがアプリ配信システム「アップストア」で過大な手数料を課し、米国の反トラスト法(独占禁止法)に違反したとして、フランスのアプリ開発企業が1日、同社を相手取って集団訴訟を起こした。
原告は仏フィガロ紙のニュースアプリを開発するソシエテ・デュ・フィガロ、仏スポーツ紙レキップのニュースアプリを開発するレキップ24/24、仏コンテンツプロバイダー協会のル・ジェストなど。
米カリフォルニア州オークランドの連邦地裁に出した訴状で原告は、アップルが自社製品におけるアプリ配信の独占的立場を悪用したと指摘。この結果、14年間にわたって30%という「競争的水準を上回る」歩合と年間手数料99ドルをアプリ開発業者に課した上、イノベーションを阻害し消費者の選択肢を狭めたとしている。
原告側は、アップルが今後さらに非競争的な行動を行うのを差し止める命令と、米連邦反トラスト法およびカリフォルニア州法に違反したことの損害賠償を求めている。
ロイターはアップルにコメントを要請したが、これまでに回答は得られていない。
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