[11日 ロイター] - 米通信用半導体大手クアルコムQCOM.Oは10日、米アップルAAPL.Oが今年1月に米国で起こした訴訟に関し、アップル側がクアルコムとの契約を破り、世界中で虚偽の申し立てを行っていると反論した。
アップルは今年1月、半導体の主要供給元であるクアルコムが過剰請求しているなどとして、同社に対し10億ドルの支払いを求める訴訟を提起した。これに先立ち、米連邦取引委員会(FTC)は、クアルコムが特許ライセンスをめぐり独占禁止法に違反した疑いがあるとして訴えを起こしていた。
クアルコムは声明で「アップルはクアルコムに対し世界規模で攻撃を仕掛けてきており、不公平で不合理なライセンス条件を押し付けるためにその巨大な市場支配力を使おうとしている」と述べた。
クアルコムはカリフォルニア州南部の米連邦地方裁判所にアップルに対する反訴状を提出した。
アップルは同声明を受け、クアルコムが半導体料金を過剰請求しており、クアルコムの特許に関連しないアップルの技術で利益を得ているとの今年1月のコメントを繰り返した。
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