[17日 ロイター] - 米アップルは17日、iPhone(アイフォーン)やパソコンのMacなどの製品の一部について、ユーザーが故障を自分で修理できるように来年から部品やツールの直接販売を開始すると発表した。
アップルは2019年、独立系の修理業者が部品やツール、マニュアルを購入できる仕組みを導入。これに加えて、消費者団体などがずっと要望してきた、ユーザーが修理を行えるプログラムがようやく打ち出された格好だ。
今後アップルのユーザーは、マニュアルを読み、アップルから直接に買った部品で修理することができるようになる。オンラインストアではiPhone「12」と「13」のディスプレイやバッテリーやカメラ部分で最も起こりやすい事象に対応するため、部品とツール約200種類の販売に乗り出す。
最終的にはアップルの半導体M1を搭載するMacコンピューターのシリーズも、このプログラムを適用する。また、それほど頻繁に起こらない故障にも対応できるようにしていく。ユーザーの購入価格は独立系修理業者向けと同水準に設定され、修理を終えた後にこれまで使っていた部品をアップルに返還すれば、割引サービスも受けることができる。
アップルはまず来年初めに米国でプログラムを始め、対象国を順次拡大する方針。
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