[ワシントン 5日 ロイター] - 韓国のサムスン電子005930.KSは5日、米アップルAAPL.Oの特許を侵害したとして約1億2000万ドルの支払いを命じた2014年の陪審評決について、米控訴裁判所に破棄を求めた。
米カリフォルニア州サンノゼの連邦地裁の陪審は2014年5月、アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」で使われるスライド式ロック解除機能、自動修正機能、特定のデータを検出しリンクさせる「クイックリンク」機能に関する特許3件について、サムスン電子による侵害を認め、同社に1億1960万ドルの支払いを言い渡した。
サムスンはワシントンの連邦巡回控訴裁で、損害賠償額が9800万ドル以上とされたクイックリンクに関する特許について、同様の操作にアップルと同じ技術を使用していないと主張。
これに対し、アップル側は、陪審評決は重要な証拠によって裏付けられていると反論した。
サムスンはまた、陪審評決で侵害を指摘された残り2件の特許は無効だと主張。アップルはこの訴えは却下すべきだとした。
これとは別に、サムスンは昨年12月、iPhoneの他の特許やデザインを侵害した賠償金として5億4820万ドルをアップルに支払っている。
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