米アップル、「ビジョンプロ」生産見通しを大幅に削減=FT
米アップルが仮想現実(VR)と拡張現実(AR)を融合させたヘッドセット「ビジョンプロ」の生産見通しを大幅に削減せざるを得なくなったと、英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が3日、関係者からの話として報じた。2019年10月撮影(2023年 ロイター/Mike Segar)
[3日 ロイター] - 米アップルが仮想現実(VR)と拡張現実(AR)を融合させたヘッドセット「ビジョンプロ」の生産見通しを大幅に削減せざるを得なくなったと、英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が3日、関係者からの話として報じた。デザインの複雑さと生産の難しさが理由。
アップルが生産を委託している中国の立訊精密工業(ラックスシェア)は、2024年のビジョンプロの生産数を40万台以下にする準備をしているという。
アップルは初年度に13万─15万台分の部品を中国のサプライヤー2社に依頼したという。
FTによると、これらの見通しは100万台のヘッドセットを初年度に販売するというアップルの目標が大幅に下方修正されることを意味する。
アップルが6月に発表したビジョンプロは24年初めに米国で発売される予定だが、価格が3499ドルからと、米メタの最上位機種の3倍以上となる。
ハーグリーブス・ランズダウンのマネー&マーケッツ責任者スザンナ・ストリーター氏は「価格設定の高さを踏まえると、ビジョンプロは既に課題にぶつかっていたが、新たな逆風にさらされる可能性がある」と述べた。
ただ、アップルは過去にも新製品発表後に問題に直面しながら、いったんユーザーが製品を試すと「見事に」持ち直してきたとも指摘した。
FTによると、ヘッドセットの複雑なデザインと生産の難しさが目標の下方修正の理由で、これに伴いより手頃な価格の機種についての計画は延期された。
生産プロセスで特に難しいのはマイクロOLEDディスプレーの製造で、アップルは欠陥のないマイクロOLEDの歩留まりに不満を抱いているという。
アップルとラックスシェアは、コメントの要請に応じていない。
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