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アップルウオッチ、心臓疾患探るのに有効=米研究グループ

 11月13日、米研究グループはアップルの腕時計型端末「アップルウオッチ」で不整脈の一種「心房細動」の精密な検知が可能とする調査結果を発表した。写真は第5世代アップルウオッチ。9月19日、ニューヨーク5番街の店舗で撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)

[シカゴ 13日 ロイター] - 米研究グループは13日、アップルAAPL.Oの腕時計型端末「アップルウオッチ」で不整脈の一種「心房細動」の精密な検知が可能とする調査結果を発表した。心臓疾患の可能性を探るのに有効という。

米スタンフォード大の研究者らが米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で発表した。8カ月の試験期間のためアップルウオッチを契約、装着した患者40万人以上を対象に、心拍数センサーとアルゴリズムの機能を調査した。不規則な脈拍が検知された参加者にはパッチ型の心電図取得装置を送り、うち34%に心房細動が検出されたという。

不規則な脈拍が警告されたは参加者全体の0.5%だった。健康に問題がないのに余計な通知をしてしまうとの懸念が和らげられたとしている。

ただし、同誌の発行人は編集付記として、調査への参加者はアップル社のiPhone(アイフォーン)とアップルウオッチを持たねばならず、全員が研究スポンサー企業の顧客になっていたとコメントした。

調査には加わっていない専門家は、有望な技術ではあるが、装着者の半分以上は40歳未満で、もともと心房細動のリスクが低い層だと述べた。

それでも、ハイテク企業が医薬品メーカーと提携し、大量の個人の健康データをリアルタイムに収集する方法を探る例は増えている。

今月初め、米アルファベット傘下のグーグルGOOGL.Oは健康管理向け腕時計型端末を手掛けるフィットビットを21億ドルで買収した。フィットビットは昨年10月、心房細動を検出する技術開発に向け、米製薬大手のブリストル・マイヤーズ・スクイブBMY.NやファイザーPFE.Nと手を組んでいる。

医療支援サービスのアライブコアが開発した心電図取得機能付きの携帯電話用アクセサリー「カーディアバンド」は2017年、米当局の承認を取得している。

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