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米ロ外相が初の対面会談、「相違」認めつつ協力方針を確認

[レイキャビク 19日 ロイター] - ブリンケン米国務長官とロシアのラブロフ外相が19日夜、アイスランドの首都レイキャビクで会談を行った。両氏は、両国には世界情勢の見方を巡り根深い相違があるものの、協力する方策を見つけることが可能とし、楽観的な認識を示した。

 ブリンケン米国務長官(写真前列)とロシアのラブロフ外相が5月19日夜、アイスランドの首都レイキャビクで会談を行った。両氏は会談前記者団に対して、両国には根深い相違があるものの、複数の問題について協力すべきとの見解を示した。代表撮影(2021年 ロイター/Saul Loeb)

ブリンケン氏が国務長官に就任して以来、ラブロフ氏と対面会談を行うのは初めて。両氏は北極評議会に出席するため同地を訪問中。

会談は予定の1時間を超過し、1時間45分に及んだ。

ロシア国営メディアによると、ラブロフ氏は会談が「建設的だった」と述べ、両国はバイデン米大統領とプーチン・ロシア大統領による首脳会談の実現に向け準備を進める方向だという。

一方、米国務省当局者は、首脳会談についてはホワイトハウスに尋ねるよう求めつつ、「戦略的安定性」が話し合われるとの確認は得られていると述べた。

国務省高官は、会談で飛躍的な進展はなかったものの、「今後数週間、数カ月、数年」における両国関係に取り組むための「良いスタート」になったと指摘した。

会談開始から30分後、米がロシアとドイツを結ぶガスパイプライン計画「ノルドストリーム2」の敷設に携わる船舶などロシア船4隻と、ロシアの4団体に制裁を科したとの報道があった。関連する事業会社とその最高経営責任者(CEO)に対する制裁は見送られた。

ラブロフ氏は、制裁に関する質問には答えなかった。ロシアの対米姿勢を「非常にシンプル」とし、「われわれは例外なくすべての問題を議論する用意があるが、その議論は、誠実かつ明示された事実に基づいたもので、お互いの立場を尊重するとの認識の下で行われる」と述べた。

国務省当局者によると、パイプライン計画は会談で取り上げられたものの、延長された会談の議題ではなかったという。

会談に先立ち行われた会見でブリンケン氏は「両国に違いがあることは秘密ではない」とし、ロシアの攻撃的な行動には政府として対応する方針を表明。しかし、お互いが協力すれば世界はより安全になると述べた。

また、バイデン大統領は「予測可能で安定したロシアとの関係」を望んでいるとし、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)対応や気候変動対策、イランと北朝鮮の核開発問題への対応、アフガニスタン問題などで両国が協力できると述べた。

一方ラブロフ氏も、米ロには「深刻な違い」があるものの「互いの利益が衝突する分野では協力しなければならない」とした。その上で、トランプ前米政権が残した問題を整理する準備ができていると付け加えた。

複数の国務省高官は記者団に対し、両氏はサイバーセキュリティーやロシア軍のウクライナ国境における行動についても協議したと説明。今回の会談は将来の協議に向けた「お膳立て」だと繰り返し訴えた。

また、複数の米当局者によると、ブリンケン氏はロシアで服役中の元米海兵隊員ポール・ウィラン、トレバー・リード両受刑者の釈放や、収監中であるロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の健康に留意することもロシア側に求めた。

ロシアとの関係改善に向け、6月に米ロ首脳会談が行われる可能性がある。今回の会談はこれに先立って行われた初のハイレベル直接会談となった。米ロ関係は、バイデン米大統領が就任間もない3月に、プーチン・ロシア大統領を「殺人者」と呼ぶ発言を行って以来、険悪な状態が続いている。

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