[ロンドン 15日 ロイター] - 株価指数の開発・算出を手掛ける米MSCIは15日、アルゼンチンの最近の市場の混乱が、6月に予定する年1回の分類見直しでアルゼンチンの位置付けを現在の「フロンティア」から「新興国」に格上げするかどうかの判断を難しくするとの見解を示した。
MSCIのマネジングディレクター、セバスチャン・リブリッヒ氏は、アルゼンチン株を新興国指数への組み入れの是非を巡る投資家との協議が数週間以内に完了し、6月の見直しに間に合うとの見通しを示した。
アルゼンチンはドル高と米国債利回りの上昇の直撃を受け、株価下落と通貨安に見舞われて、国際通貨基金(IMF)への支援要請を余儀なくされた。
MSCIは2009年、資本統制などを理由にアルゼンチンの位置付けを新興国からフロンティア市場に格下げした。同社は昨年、市場の大方の予想に反して、アルゼンチン株の新興国株指数への組み入れを見送った。再び同指数に組み入れるには、市場寄りの改革の「不可逆性」を示す証拠がもっと必要だと説明した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」