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アゼルバイジャン民族紛争激化、ロシアとトルコ巻き込む対立懸念

[エレバン/バクー 28日 ロイター] - 旧ソ連のアゼルバイジャンとアルメニアの間で勃発したナゴルノカラバフ地域を巡る戦闘は28日、一段と激化し、双方がロケット弾などで攻撃を続ける中、少なくとも29人が死亡した。事態が悪化すれば、アルメニアと防衛協定を結んでいるロシアとアゼルバイジャンのトルコ系住民を支援するトルコを巻き込んだ地域紛争に発展する恐れがある。

ナゴルノカラバフ当局によると、アゼルバイジャンの攻撃により28日にナゴルノカラバフの兵士27人が死亡した。27日には31人が死亡、約200人が負傷したとしている。

アゼルバイジャン当局は28日に一般市民2人が死亡したと発表。27日には5人が死亡、30人が負傷した。アゼルバイジャン軍の負傷者については公式な情報はない。

ナゴルノカラバフ指導者のアライク・アルトゥニアン氏は記者会見で「これは生きるか死ぬかの戦争だ」と表明。アゼルバイジャンでは27日の戒厳令発令に続き、この日は部分的な軍隊動員が宣言された。アルメニアとナゴルノカラバフでも27日に戒厳令が敷かれ、アルメニアでは18歳以上の男性の出国が禁止されている。

クライシス・グループの南コーカサス地域担当シニアアナリスト、オレーシャ・バルタニヤン氏は「1990年代の停戦以降、このような戦闘は発生しなかった。全ての前線で戦闘が行われている」と述べた。

その上で、ロケット弾などによる攻撃が行われていることで、一般市民が巻き添えになる危険性が増しており、事態悪化阻止に向けた外交努力が困難になる恐れがあると指摘。「大勢の死傷者が出れば、事態の抑制は極めて難しくなり、トルコもしくはロシアが介入する全面的な戦争に発展するのは必至だ」と述べた。

こうした中、トルコのエルドアン大統領は、アルメニアに対し直ちにアゼルバイジャンから撤収するよう要請。ナゴルノカラバフ問題に決着を付ける時が来たと述べた。

英国のジョンソン首相はこの日、トルコのエルドアン大統領と電話会談を行い、この問題について協議。英首相府は、英国がナゴルノカラバフを巡る紛争の収束を呼び掛けているとした。ロシアも即時停戦を求めている。

1990年代のナゴルノカラバフ紛争では、アルメニアとアゼルバイジャンの双方で大勢の難民が発生した。

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