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アサヒ、中東欧ビール事業を8883億円で買収 欧州に基盤
2016年12月13日 / 07:32 / 1年後

アサヒ、中東欧ビール事業を8883億円で買収 欧州に基盤

[東京 13日 ロイター] - アサヒグループホールディングス (2502.T)は13日、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)(ABI.BR)と、統合前の旧SABミラーが保有していた中東欧5カ国のビール事業を約8883億円(73億ユーロ)で買収することで合意したと発表した。日本のビール会社による海外ビール事業買収規模としては過去最大となる。アサヒは10月に西欧事業を約2945億円で買収しており、欧州を海外展開の大きな柱とする。

 12月13日、アサヒグループホールディングスは、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)との統合前にSABミラーが保有していた中東欧5カ国のビール事業を約8883億円(73億ユーロ)で買収することで合意したと発表した。写真は都内で5月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

アサヒが買収するのは、チェコ、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、ハンガリーの事業。チェコのプレミアムビールブランド「ピルスナーウルケル」などが含まれる。欧米のファンドや海外ビールメーカーが入札に参加し、50億ユーロを超えると言われていた買収額は、73億ユーロに膨れ上がった。買収規模は、アサヒグループとして過去最大となる。

買収資金は、短期的には全額借入で充当する。欧州委員会からの承認を経て、2017年上期に完了させる予定。

買収金額について、ミョウジョウ・アセット・マネジメントCEO&CIOの菊池真氏は「買収額がずいぶん高額になった。エクイティ・ファイナンスの実施も考えられる。早い段階で会社側が資金調達の方法を開示するべきだ」と指摘。ただ、国内市場が縮小する中で今回の買収は、アサヒの成長に寄与すると評価している。

対象事業の売り上げ規模は約2000億円(酒税抜き)、営業利益は約430億円。10月に買収した西欧のビール事業を加え、アサヒの海外売上高比率は約16%になる。今回の買収事業を加えると約24%に高まる見通し。

同社の小路明善社長は11月の事業説明会で、海外ビール事業を成長エンジンと位置付け、海外売上高比率を20―30%に引き上げる方針を示していた。

今回買収する事業は、チェコ、ポーランド、ルーマニア、ハンガリーのビール市場でそれぞれシェア1位。特に、ひとり当たりのビール消費量が世界一のチェコにおけるシェアは4割を超えている。販売箱数は約2億5000万ケース(1ケースは大瓶20本換算)。アサヒの国内での販売箱数約1億6000万ケースを大きく上回る販売数量となっている。

2018年からは、イタリアやオランダで「スーパードライ」の現地生産を開始する予定。今後、「ピルスナーウルケル」や「グロールシュ」、「スーパードライ」などをグローバルプレミアムブランドと位置付け、海外事業を展開していく。

*内容を追加しました。

清水律子 取材協力:長田善行

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