[マニラ 4日 ロイター] - フィリピンのカエタノ外相は4日、北朝鮮への対応について、東南アジア諸国連合(ASEAN)のコンセンサス(総意)を模索する方針を示した。
フィリピンは今後数日、ASEANの議長国として、首都マニラで一連のASEAN関連会合を開催する。
7日には、オーストラリア、中国、インド、日本、ロシア、北朝鮮、韓国、米国を含む27カ国・機関が一堂に会してASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議が開かれる。
米国は北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を受けてASEAN諸国や他のアジア諸国に対北朝鮮制裁の強化を求める見通しで、北朝鮮問題が会合の中心的議題になると予想される。
カエタノ外相は記者団に「(ASEANは)コンセンサスに基づいた組織だ。従って私ができることは、今夜の夕食会後、他の加盟国と額を集めて協議することだ」と語った。
また、「2つのサイドに分かれることが想定され、非常に難しい決断となるだろう」と予想した。
ロイターが入手したARF閣僚会議の議長声明案は、朝鮮半島情勢について「重大な懸念」を表明している。
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