June 17, 2019 / 7:22 AM / in 4 months

アングル:中国消費株に資金流入、米中摩擦が「追い風」の訳

[シドニー/香港 13日 ロイター] - 米中貿易摩擦の影響を避けたいファンドマネジャーが、奇妙なことに中国の消費関連株に資金を注ぎ込んでいる。関税による目先の悪影響よりも、中国中間層の拡大がもたらす将来性に着目しているためだ。

 6月13日、米中貿易摩擦の影響を避けたいファンドマネジャーが、奇妙なことに中国の消費関連株に資金を注ぎ込んでいる。写真は中国の浙江省杭州で4月撮影(2019年 ロイター)

資金流入は、経済への悪影響に対処して中国政府が進めている経済政策への「信任投票」とも言える。

逆説的だが、米国が輸入障壁を高めたことは、投資偏重型から消費・サービス主導型経済への転換を図る中国にとって、追い風となる。4億人を超える中国の中間層はさらに拡大中で、ファンドマネジャーにとっては大きな魅力だ。

ジャナス・ヘンダーソン・インベスターズのアジア(日本を除く)株ストラテジーでポートフォリオマネジャーを務めるサット・ドゥーラ氏は、貿易摩擦や人民元の下落をよそに、「主に国内で事業展開する中国企業株を保有する戦略は、今年に入って成功している」と語る。

「スポーツウエアや飲料セクターの銘柄は貿易問題の影響を受けていない上、その強固なブランド戦略と大幅な利ざやによって、景気循環や国際貿易の影響を受けにくい株を求める投資家を引き付け、大幅に上昇している」

中国の内需は既に、国内総生産(GDP)の75%を超える水準まで拡大した。

中国政府は景気回復を狙い、銀行やインフラ支出に多額の資金を投じるとともに、大型減税を打ち出した。今後さらに景気刺激策を進める姿勢を示している。

<安全、退屈、ディフェンシブ>

消費関連株は貿易摩擦激化の影響をあまり受けていない。

中国の主要株価指数である上海総合株価指数.SSECは4月半ばからは11%下落したが、年初来ではまだ17%の上昇率。一般消費財株価指数.CSIASCSIは年初来約50%も上昇した。

日興アセット・マネジメント(シンガポール)のポートフォリオマネジャー、ロバート・マン氏は「貿易戦争は中国の消費に大した影響を及ぼさないだろう」とし、「中国は消費の支援に、より力を入れている。従ってそこが(資金の)逃避場所の1つだ」と語った。

ベアリングスのグレーターチャイナ投資責任者、キーム・ドゥー氏も、中国では一般消費財や公益など「安全で退屈、ディフェンシブな高配当株」が今後も他セクターをしのぎ続けるとの見通しを示した。

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