[ソウル 5日 ロイター] - ペロシ米下院議長の訪台を受けて中国が台湾周辺で軍事演習を行う中、航空会社の間では台北便を欠航したり、民間機の飛行が規制された空域を迂回(うかい)したりする動きが出ている。
中国は4日、台湾周辺の空と海で実弾射撃を含む演習を開始。7日0400GMT(日本時間午後1時)まで行われる予定だ。
これを受け、東南アジアと北東アジアを結ぶ便に影響が出ている。
大韓航空は5日と6日のソウル─台北便を欠航し、7日の便は時間を遅らせると明らかにした。
シンガポール航空は5日のシンガポール─台北便を欠航し、引き続き状況を注視すると述べた。
ANAホールディングスと日本航空(JAL)の広報は、台北への便を通常通り運航しているが、香港や東南アジア路線も併せて影響を受ける空域を回避していると説明した。
香港のキャセイパシフィック航空は4日、台湾周辺の指定空域を避けて運航していると発表。
フライト追跡サービス「FlightRadar24」によると、台湾の中華航空と長栄航空(エバー航空)も5日午前の時点で、影響を受ける空域を回避して台湾発着便を運航している。
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