[アムステルダム 15日 ロイター] - オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLの第1・四半期決算は、純利益が前年同期から増加したものの、アナリスト予想には届かなかった。ASMLは、新型コロナウイルスが経済に影を落としているにもかかわらず、半導体製造装置への需要は依然強いと述べた。
第1・四半期の純利益は3億9100万ユーロ(4億2900万ドル)で前年同期の3億5500万ユーロを上回った。リフィニティブがまとめたアナリストのコンセンサス予想は5億3400万ユーロだった。
ロジャー・ダッセン最高財務責任者(CFO)は「受注は堅調だった。キャンセルなどはなかった。第2・四半期は良い四半期になる可能性があり、第1・四半期から50%の増収が見込めそうだ」と述べた。
第1・四半期の売上高は24億4000万ユーロで、同社が3月30日に下方修正した予想(24億─25億ユーロ)と一致した。
中国をはじめ、各国の入国・移動制限により、納入に遅れが生じているという。
ダッセンCFOは、通期の業績予想は示せないとしたうえで「現在の需要や出荷計画を踏まえると、以前示した予想の達成は可能だろう」と述べた。
同社は1月に、通期売上高・利益が少なくとも10%増加すると予想していた。
※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」