[東京 6日 ロイター] - 麻生太郎財務相は6日、全国銀行協会の賀詞交歓会で、中国の台頭に警戒感を示し、中国人民銀行が開発に取り組むデジタル人民元が「国際決済で使われることを頭に入れておく必要がある」と述べた。米ドルで決済してきた日本にとって「きわめて大きな問題だ」と語った。
麻生財務相は「米国ではアンチ・チャイナが上下両院、ほぼ100パーセントだろう」と指摘。米国の大統領がトランプ氏から代わっても、米国の中国に対する強い警戒感は変わらず、「令和の新時代が米中新冷戦の始まりだったと後世の歴史が書くと思う」と述べた。日本政府としても国益を踏まえて対応していくとした。
麻生財務相はまた、「超低金利はそう簡単になくならない」と述べ、各銀行に「柔軟な発想と柔軟な対応を期待する」と話した。
和田崇彦
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