[東京 15日 ロイター] - 麻生太郎副総理は15日午後の衆院財務金融委員で、春にも予定されているペンス米副大統領の訪日時に開催される日米経済対話の初回では「米側がスタッフ不足」として、「詰めた話が出る感じはしない」と述べた。伴野豊議員(民進)への答弁。
麻生副総理は「自由貿易があったから戦後日本とドイツは立ち上がった」として「自由貿易は宝」として保護貿易的な動きに明確に反対する姿勢を強調した。米トランプ政権は環太平洋連携協定(TPP)の離脱を決めているが、「中間選挙が終わったころには『TPPに乗った方がいい』との雰囲気になるのでは」との展望を示した。
米財務長官に承認されたムニューチン氏について「ゴールドマン・サックス出身なので、貿易交渉で為替を議論できなことは理解しているだろう」と指摘し、「話しやすい人との印象だ」とした。
トランプ新政権の為替方針について「ドル安にしたいといいながら利上げしている」「言っていることとやっていることが違う」と指摘した。
*内容を追加します。
竹本能文
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