February 9, 2015 / 8:02 AM / 5 years ago

次期潜水艦調達で揺らぐ豪首相の方針、日豪関係者に困惑広がる

[シドニー 9日 ロイター] - オーストラリアの与党・自由党議員が提出した党首のアボット首相の解任案採決を前に、同首相は与党内の支持を拡大するため、調達予定の次期潜水艦の入札に国営造船企業ASCが参加できることを表明した。

 2月9日、オーストラリアの与党・自由党議員が提出した党首のアボット首相の解任案採決を前に、同首相は与党内の支持を拡大するため、調達予定の次期潜水艦の入札に国営造船企業ASCが参加できることを表明した。写真は、アボット豪首相、9日撮影(2015年 ロイター/Sean Davey)

だが、発言をめぐって日豪の当局者の間で困惑が広がっている。

関係筋は、オーストラリアが老朽化したコリンズ級潜水艦の代替として、三菱重工業(7011.T)と川崎重工業(7012.T)が建造する4000トンクラスのそうりゅう型潜水艦の導入を検討していると明らかにしていた。

アボット首相は2013年の選挙を前に、最大12隻の潜水艦をASCが建造することを約束した。その後は費用や調達の時期が重要だとして立場を変え、同政権は昨年12月、公開入札を実施しない方針を表明。日本からの輸入が有力視されるようになっていた。

ASCが本社を置く南オーストラリア州の無所属系上院議員はオーストラリア放送協会(ABC)に対し、8日の首相発言を疑問視。「潜水艦の国内建造に首相が真剣なのであれば、最終的にそうなる競争的なプロセスを表明できたはずで、そうすべきだった」と述べた。

この計画にはスウェーデンの防衛企業Saab(SAABb.ST)とフランスの造船会社DCNS、ドイツのティッセンクルップ・マリン・システムズも関心を寄せている。

南オーストラリア州のマーチン・ハミルトン・スミス防衛産業相は首相の約束はあいまいで、日本など国外での潜水艦建造の余地が残っていると指摘した。

日本側にも困惑は広がっている。政府筋は「アボット首相(の約束)が何を意味しているのか分からない」としている。

正式に入札が実施されれば、日本が参加する確率は極めて低い。この政府筋はロイターに対し、「入札となると、日本が参入できる環境を整えられるかどうか。頼まれたという形なら問題ないが、日本が積極的に売りに行くという形になると難しい」との見方を示している。

アボット首相は9日、潜水艦の船体や主要部品の生産をめぐって、日本との間で「秘密の取り決め」は存在しないとする一方、「競争的な評価のプロセス」には国外のパートナーが含まれる可能性があるとも述べた。

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