[シドニー 6日 ロイター] - 豪連邦統計局が6日発表した第3・四半期の経常収支は3年ぶりに赤字に転落した。堅調な国内需要を背景に輸入が増加したほか、鉱山会社の海外での配当金支払いの増加により所得収支が大幅な赤字となった。
経常赤字は23億豪ドル(15億4000万米ドル)。前期は147億豪ドルの黒字だった。市場では62億豪ドルの黒字が見込まれていた。
統計局の高官は、貿易収支の黒字は縮小したものの高水準にとどまったが、所得収支が過去最大の赤字となった影響が大きかったと説明した。所得収支は332億豪ドルの赤字だった。
ただ、純輸出による国内総生産(GDP)押し下げ効果は0.2%ポイントにとどまる見通しで、市場予想の0.6%ポイントよりも小幅となった。
第3・四半期GDPは7日に発表される。
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