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豪財政収支、今後10年は赤字に 景気支援へ大規模支出必要=首相

[キャンベラ 12日 ロイター] - オーストラリアのモリソン首相は12日、新型コロナウイルス禍からの景気回復を確実にするため、大規模な財政支出が必要だとし、今後10年は財政収支が赤字になるとの見通しを示した。

フライデンバーグ財務相は前日、2021/22年度(22年6月末までの1年)予算案を発表。景気回復支援に向け、財政均衡目標を棚上げにし、大規模な支出計画を打ち出した。

オーストラリアの財政赤字は今後2年度にわたり年間約1000億豪ドル(784億米ドル)に上る見通し。

モリソン首相はテレビ局チャンネル・ナインに対し「大規模な投資を行わなければならず、今後10年は(財政黒字化を)見通せない。これは選択ではなく、必要なことだ」と語った。

「パンデミック(世界的大流行)下に政治やイデオロギーは関係ない。人々の命と生活を守るために政府として必要なことをやるだけだ」と続けた。

今回の予算は、所得税減税の延長や企業の投資奨励策などを盛り込んでいるが、最大の柱は次期総選挙の鍵を握る高齢者と女性向けの政策だ。

モリソン首相は今後1年以内に総選挙を実施する必要がある。一部のアナリストは今回の予算をきっかけに早期に選挙が実施されるとの見方を示している。ただ、首相はこの日、22年まで選挙は実施しないと表明した。

世論調査では、議会での性的虐待や女性差別などを巡る訴えへの政府の対応を受け、モリソン首相の支持率は低下している。

しかし、新型コロナ対応を巡ってはウイルスを効果的に封じ込めたとして評価する声も多い。

オーストラリアは20年3月以降、市民と永住者を除き国境を全面的に閉鎖。海外への渡航も制限している。

新型コロナワクチン接種プログラムが22年までずれ込む見通しを踏まえ、政府は国際線の再開が来年半ばになるとみている。

渡航制限の長期化を受け、豪カンタス航空は12日、今年10─12月に予定していた国際線の大部分の運航を取りやめた。

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