[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局(ABS)が発表した2月の小売り売上高は前月比0.6%増と、市場予想の0.3%を上回る伸びとなった。外食、衣類、家庭用品の売り上げが増え、消費持ち直しの兆しが示された。
1月の0.2%増(改定値)も上回った。
3月も堅調な結果となれば、消費支出が第1・四半期国内総生産(GDP)にプラス寄与となった可能性が高まる。家計消費は年間GDPの約57%を占める。
小売売上高の発表を受けて、豪ドルAUD=D4は約20ティック上昇し、この日の高値である0.7700米ドルを付けた。
豪小売り部門は前年の終盤以降、持ち直しの兆しを示している。ただ、賃金と家計収入の低迷が購買力をそぐ状況にあるため、アナリストらは回復の持続性については依然として懐疑的な見方を示している。