[シドニー 17日 ロイター] - オーストラリア政府は17日、国内経済が予想より早く30年ぶりの景気後退から脱却するとの見通しを示した。新型コロナウイルスの封じ込めが寄与した。
フライデンバーグ財務相は予算の見直しで、来年の経済成長率予測を4.5%に上方修正。2カ月前の予測は4.25%だった。
失業率は4年以内に新型コロナ危機前の5.25%前後に低下する見通し。失業率は一時、事実上10%を超えた。
政府は、失業対策を中心に総額3000億豪ドルの新型コロナ経済対策を打ち出している。
大半の地域では、ほとんどの行動制限が解除されており、年間の財政赤字は過去最高水準ながらも、当初の予想を下回る見通しだ。
フライデンバーグ財務相は2020/21年度(7-6月)の財政赤字を1977億豪ドルと予測。10月時点の予測は2137億豪ドルだった。
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