[シドニー 10日 ロイター] - メルボルン研究所とウェストパック銀行が公表した2月のオーストラリア消費者信頼感指数は上昇に転じた。一部都市の新型コロナウイルス感染対策が概ね成功したことで、経済見通しが改善した。
2月の消費者信頼感指数は前月から1.9%上昇して109.1となり、「楽観」が「悲観」を明確に超えていることが示された。
前年同月からは14.2%上昇した。
1月は、新型コロナウイルス感染抑制のため実施された部分的なロックダウン(都市封鎖)が消費者不安を招き、4.5%低下していた。
ウェストパックのチーフエコノミスト、ビル・エバンズ氏は、「12月の指数が過去10年で最高水準だったことを考えると、2月に上昇に転じたことは、消費者が極めて自信を持っている現状を示唆している」と述べた。
今後1年間の経済見通しを示す指数は6.9%、5年間の見通しを示す指数は0.5%、それぞれ上昇した。
家計を示す指数は前年同月比0.6%低下、一方今後1年間の見通しを示す指数は2.6%上昇した。
高額な家庭用品購入に現在が適した時期かどうかを示す指数は0.4%上昇した。
住宅価格見通しを示す指数は6.5%上昇し、7年ぶりの高水準となった。
一方、住宅価格上昇で購入能力が低下し、現在が住宅購入に適した時期かを示す指数は3.1%低下した。
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