[シドニー 28日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が28日発表した週間データによると、6月中旬から7月中旬の間に就業者数は1.1%減少した。新型コロナウイルスの感染者が急増し、感染防止策が再導入された同国第2の州、ビクトリア州が2.2%減と最も減少した。
ビクトリア州は前日、新型コロナの新規感染者数が532人と過去最多となり、28日もさらに384人の感染が報告されている。
オーストラリアは、経済活動を再開したことに伴い、コロナ危機で失われた雇用の35%程度を取り戻したが、完全回復にはなお時間を要するとみられる。
今回発表されたデータは、税務当局の企業の給与支払いデータに基づいており、公式な雇用統計とは異なる。
6月の雇用統計で就業者数は約1230万人。ロックダウンが実施される前の3月初めの1300万人強からかなり減少している。コロナ危機前は5.2%で推移していた失業率も6月は7.4%となった。
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