[シドニー 1日 ロイター] - 不動産コンサルタント会社コアロジックが1日に発表した10月の豪住宅価格指数は前月比1.2%上昇し、2015年5月以来の大幅な伸びを記録した。
主要都市の価格は1.4%上昇し、メルボルンは2.3%の上昇と、2009年以来の大幅な伸びを記録した。シドニーでは1.7%上昇した。10月末までの3カ月間では、メルボルンで5.5%、シドニーで5.0%の上昇を記録した。
前年比では、シドニーが2.5%下落、メルボルンは1.0%下落した。ただ、今年に入ってみられた2桁台の落ち込みからは改善した。
コアロジックの調査部門責任者ティム・ローレス氏は「地域別と価格帯の双方で住宅市場の回復が一段と加速していることは明確だ」と指摘。低金利の住宅ローンと信用供与の改善が背景にあると説明した。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)の3度の利下げの効果が出ていることが示された。政策金利は現在0.75%となっている。
中銀は11月の会合で、これまでの緩和策の効果を見極めるため、金利を据え置くと予想されている。
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